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2005.09.14

ミュージカルに「自由とは」をみる

We will rock you を観た。題名の通り、英国の生んだ偉大な(?)ロックバンド、Queenの曲が30曲も掛かる、なんとも「Manma mia!のパクり?」と思わせるミュージカル。

あらすじは、こうである。

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コンピュータ全盛となっていった2035年、音楽表現はコンピュータ上のみで行うものとし、世界中から楽器が消されてしまった。
楽器を隠し持つ者はとらわれの身となっていった。その背後には「コンピュータで音楽の創造性は存分にふくらませられる」と唱える、その名もGlobalsoftという名のソフトウェアメーカーの陰がある。

異なる場所でとらわれの身となった青年と(ロンドン訛りの)少女は魔の手によって名前の記憶などを消されたりするが、拘束から逃亡し、ロンドン地下鉄の駅の廃墟に身を潜めるパンク集団たちに出会ったりしながら、逃げまどう。
そんななか、初老のパブの主人がひそかに隠し持つVHSビデオを二人にみせる。そこにはQueenのビデオクリップが…。
旋律や歌唱が自由に奏でられるロックに夢をはせていく二人。ギターを持って自由に演奏できる日は来るのか…。
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始まって2分で、演出や作品に込められたメッセージが、全部わかってしまった(笑)。まさに Windows vs. Linux。あるいはCoryright vs. GNU or GrobalCommons。

たしかに合間合間に混ぜ込まれたユーモアにはイギリス的センスも必要。しかしロックバンドや"bush"とかの名前が出てくるのはわかる。全体は極めて単純明快。とてもわかりやすいミュージカルであった。


そして幕間あたりから、「自由」ということに想いが及んできた。
「自由競争」の「自由」と、「表現の自由」の「自由」は、その意味がまったく違う。この作品ではその対比とともに、例えば日本のコンピュータ産業界であれば

「自由競争とかいうけど、本当に自由にやってるのか? (tronのこととか邪魔しておいて…)」

とでもいいたくなるような「力」へと、思いを馳せたくなる。

この作品、Manna mia!のように「陽気に笑って観られる」だけの作品に仕上がってはいない。ニッチではあるが、すごく味わいの深い3時間であった。

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