WBS STOCK 2008/03/13
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新入社員をみていると…疲弊する中間管理職
売り手市場・初任給アップの新入社員に対して、30代後半の賃金が頭打ち。「名ばかり管理職」とも呼ばれる勤務実態が裁判の対象にもなり始めているが、家には仮眠をとりに帰る程度の「長時間労働」が横行している。正社員の体力的負担にたよっている状態ともいえる(東京管理職ユニオン)。
仕事を覚えた社員に、自分が店舗スタッフ・管理のどの立場に就きたいかを選ばせ、さらに定期的に見直しもできる制度をとる企業もある(アップガレージ)。
また、雇用の流動化の影響もあり、「呑みに行こう!」をやらず、仕事の後はプライベートを充実させたいという人が若手社員中心に増え、社内でのコミュニケーション不足が懸念されている。会社の中での人間関係ができにくくなっている現状を、管理職に役員が付く等のメンター制度、リーダー強化プログラム、等で人工的に作る例もみられる(キリンホールディングス)。
そういえば「社内運動会」が復活の兆しらしい。一見して「和をもって尊し」を色濃く映す話にも思えるが、それくらいコミュニケーションの作り方が「一気に構造変化・希薄化」したのだとも、みてとれる。
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