WBS STOCK 2008/08/08
(1) 人工降雨技術
北京オリンピック開会式で「晴れ」を作るために、中国得意の人工降雨技術が準備された。
雨の種になる物質をロケットで雲間に打ち込む、塩を雲の上から飛行機でまく(気象庁気象研究所)、液化炭酸ガスで雲を消す(防衛大学、米国ウェザー・モディフィケーション社)などの人工降雨技術は、世界的な水不足で注目されている。確立すれば水不足解消、逆に集中豪雨の緩和に役立ちそう。
が、国家間の「水蒸気の取り合い」の面もありうるとの指摘と同時に、経済的・技術的に恵まれた国にだけ雨が降らせられる、といった新しい経済格差の懸念も(富士通総研)。
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