22日今上天皇記者会見で「口蹄疫」「ノーベル化学賞」「はやぶさ」そして「クニマス」
『本当に奇跡の魚と言ってもよいように思います』
との言葉遣いは、世界屈指のハゼ分類学者らしい。
もともとこの年次記者会見は科学に関する内容がよく出る。今年は、あまりにもつらい口蹄疫の話題も扱いつつも、ハッピーな内容が豊富で、どれを取り上げるか迷うほどではなかっただろうか。
asahi.com :
天皇陛下「クニマス発見、本当に奇跡の魚」〈会見全文〉(3/6ページ)
http://www.asahi.com/national/update/1222/TKY201012220499_02.html
asahi.com :
天皇陛下もクニマスに言及…さかなクン「感慨無量です」
http://www.asahi.com/eco/TKY201012240087.html
毎日.jp :
クニマス:田沢湖への“里帰り”に協力 山梨・西湖の町長(「さかなクン」とともに西湖を訪問)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20101227k0000m040011000c.html
Comments
ヒメマスは日本で釣れるサケマス類の中でも、プランクトン食という特徴があるのですが、クニマスも同じようです。ヒメマスが秋、クニマスは春と、産卵期が違うので、交雑しなかったことも、幸いだったようです。ベニマスの陸封と言われていますが、本当はどうなのか、研究が待たれます。
ヒメマス漁をされている方達には申し訳ないのですが、クニマスは特別天然記念物ものの希少種なので、クニマスを捕獲してしまう可能性のあるヒメマス漁も禁止にするべきですね。
西湖はそれほど大きな湖ではないのですが、富士山の樹海からの伏流水が豊富なのが、クニマスを生きながらえさせたのだと思います。
いずれにしても、これは奇跡。
陸封されたサケマス類ってのは、亜種が多く、微妙なんです。ヤマメがサクラマス、アマゴがサツキマス、イワナに至っては、川筋ごとに、種類が違う。氷河期に以降に川に取り残されたサケマス達がの気の遠くなるような時間の中で進化した姿。
本当に素晴らしい発見でした。魚類学者でもある陛下は、さぞかし嬉しかったでしょうね。
Posted by: 社長 | 2010.12.27 21:50
川筋ごとに亜種、ってのはすごい。
Posted by: mike | 2010.12.29 11:33