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2005.03.21

たび日記 2005/3/20

たび日記 2005/3/20

朝、すこししてから日帰り旅に出る。
半島の突端にあるダカールからまず東に走り、その後海岸沿いを南東に走ること115km。JoalというところののFaghot島という地に行ってきた。
ダカールを始め大多数の国民がイスラムであるこの国で、この島だけはクリスチャンが多い。
そのせいか西欧からの観光客が数多く訪れていて、写真入りの名札を提げたガイドが、彼らを案内していた。
でもモスケ(モスク)も島の中にあり、両教徒が島の中で同居している。久しぶりに、生きたブタも見た。少しだけ、住民が裕福そうな雰囲気がする。

その島も由緒も面白い。沖の浅瀬に貝殻を積み上げているのだ。そこに橋が架けてある。一方、小舟を使った島周辺の遊覧もできる。

詳しくは調べたわけではないのだが、きっと昔はこんなさまだったのではなかろうか。

昔はこの橋そのものが無く、いわば『異教徒』が肩を寄せ合うようにして暮らしていた。対岸の街との移動手段は小舟だけ。
そのうちこの国は独立し、交通の発達で『バカンス客』という新しい人の流れができた。
「ここはイスラムの国かとばかり思っていたけど、そんな昔からカトリックの地があるんだ!」と伝え聞いたヨーロッパの人びとが訪れるようになり、街は潤いだすとともに、もっと来てもらおう、と橋を架けた。

島のもう少し沖には水辺のマングローブ林、大陸側は突端の小さな集落の背後にサバンナ。
日本人の「アフリカのステレオタイプ」には、あと野生動物が足りないけれど(苦笑)、結構いい雰囲気。やるじゃないか。

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