たび日記 2005/3/21
たび日記 2005/3/21
アマチュア無線の免許申請を、昨年8月のダカール訪問の際にしていた。
アマチュア無線は国の免許制で行うものだが、国家間の信頼関係やその国の判断によって、「あの国で免許を持っているのであれば我が国でのアマチュア無線を楽しむのを許可します。」ということがある。
が。
事前に申請すれば、なので、OKがでる必要がある。これが、遅い。
「役所仕事」という言葉もあって、進捗が遅いことを指すことがあるが、国によっては、権益を使って人をもてあそんだり、ついでにお小遣い(わいろ)をとろうとしたりすることもしばしばある。許認可を伴う場合、実にこの辺が非常に微妙である。
こんどの場合は、説明があやふやであった。何の準備が必要で、費用がいくら掛かって…といった話を、「小出しに説明する」。
これが困る。こっちは滞在が1週間かそのくらいなのである。通信機設備の諸元を書き込んで提出する書類があって、提出しなくてはならないのに、そういう書式の存在には触れずに、単に「通信機設備の情報を用意せよ」とだけ言う。そこで国際郵便でコピーを送ると、それを受け取ったままで、なしのつぶてである。
費用が必要なときも、ことが1つ進むたびに次の説明をポロポロと、する。
今回申請を手伝ってくれた、現地アマチュア無線連盟の会長さん(電機・通信機器の輸入販売会社の社長)も、役所では先方に愛想よく話をして、私の困っている点を(特に言葉の面から)サポートしてくれるが、その場所以外では「あいつらは、受け取った書類にヒジをついて、ぼうっと座ってる」と、内情を吐露してくれたりする。これが趣味の行きであるアマチュア無線の話にとどまればまだしも、彼の場合は本業の電気通信事業の盛衰に直結するのだから、さぞかし大変なことではないかと思う。
先方の名誉のために言うが、今回は一応、賄賂っぽいお金の要求はなかった(と思う)。要求された費用は、Webに同じデータが載っている(と彼が主張する)費用一覧表に載っている金額と同じであった。「免許状発行手数料」に「18%の付加価値税が必要だ」と説明するにもかかわらずそのことが表には書かれていないことを除けば…。っていうか政府発行の書状の交付に付加価値税がかかるなんて、二重価税ではないのか?
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