たび日記 2005/3/22
たび日記 2005/3/22
午前中は東京へ「リモコン」で仕事の電話をしたり、頭の中がすっかり日本モード。その一方で道を通る人や車はセネガル流儀でめちゃめちゃな通行をするので、頭の中はちょっとしたパニック。
午前中、国際理解教育の実践がキッカケで知り合ったダカール市内の女子中等学校の数学の先生の勤務校に、おじゃました。
礼儀も正しく、生徒はフランス語はきちんとハンドルでき、そこそこの質を感じる学校であったが、教室の建物だけは、私たちが「途上国の子どもたち」と称してテレビ番組で見たりするときの質素すぎる(もう少し踏み込んで言うと、粗末な)建物、それであった。
やっぱり、やっぱりそうなんだ…。
建物は全部平屋建て。教室の移動は全部校庭に出ることになる。
机は小さくてがたがた。子どもは身を寄せ合うようにして使う。
窓はちょうつがいが上だけ取れて斜めを向いているものもある。
あとは室内がどうしようもなくくらい。外からの明かりだけ。
で、コンピュータルームだけは、蛍光灯と冷房があった。
つい最近までの日本の公立学校の「常識」と同じく、「パソコンのために」冷房がある。室温が30度を超えるようでは、たしかにPCの寿命が心もとない。
見に行ったときは、生徒をパソコンの前に座らせて、MSWordで渡されたプリントに書かれた文章を入力する文書処理課題の実技テストをやっていた。ワードアートを使って見出しを使うなど、しっかりやってる。
が。
部屋にPCが10台かそこいらしかない。そうすると、教師の指示で生徒が教室の外で「順番待ち」をする。あるいは課題が終わった生徒が外で全員の終了を待つ。
日本だと今にも「出歩き」とかしそうな「超ほったらかし状態」であるが、真摯にも行儀よく教室の入り口の前で待っている。辛抱強く…という雰囲気もない。当然のように待っている。
そしてこの教室の入り口を見て驚いた。外部者向けだろうか、有料で自由利用ができる。15分○○○フラン、と書いてある。
そんなわけで22日深夜24:45の飛行機で出発。
出国手続きカウンターで、一般旅券の日本人は全員停められ奥の部屋に連行。
そこにいた職員が日本大使館の職員に電話を掛け、その方と話せ、という。
ひとしきり話したところで、無罪放免。
どうも、日本のパスポートを使って偽造パスポートをつくり、うろうろしている輩がいるらしい。おそらく人相の近い国のしわざ。日本大使館職員と話ができるかを確認して「日本人かチェック」をしたのであろう。いい迷惑である。が、そういう偽造パスポートの「型紙」を提供してしまう「日本人パスポート紛失者」の多いこともこの問題を広げているのだろう。自戒を込めて。
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