たび日記 2005/12/27
26日の話しになるけど。
23~25日の間はSomoneという地に居たのだが、その地の別の棟のStudioに、ハンガリー人が泊まっていた。
その父・母・息子の親子連れ、なんとハンガリーから陸路+フェリー!!
ハンガリー=オーストリア=イタリア=フランス~モロッコ=西サハラ=モーリタニア=セネガル
とのこと。車はこんな感じ。EUナンバープレートついてます。正真正銘。
『ディーゼルで100kmを6.5リットルで走ったよ! びっくりした! このHONDAはすごいよ!』っていってました>関係者の皆さま
5500km・片道10日間だというので「それはスゴイ旅だ」と言ったら、
『全行程アスファルト敷きで、快適だったよ。費用はブダペストから1人2000ユーロ以上かかる空路の3分の1。きみも日本から来たらどうだい?ロシアとか通って。』
あのねえ…。どんだけ距離あるか知ってんのかよ。
これだから地理的問題点の少ないヨーロッパの人は…(いいよなぁ)。それに、どんだけ休みとれっちゅうの。
休みといえば、彼らは2月に帰る予定だそうな。
『いやあ、モロッコ=フランス間のフェリーが故障だとかいってさ、帰れないんだよ。他の航路にしてもいいけど、たとえばモロッコ=スペインに乗ったって、結局スペインの陸路移動が高くつくだろ。だったらここに居て待っていようと思って。』
『仕事はさ、パソコンがあれば指示できるから。1日3時間くらいやればいいかな。』
嗚呼…、そらよろしおすなぁ(急に京ことば)。
実際、こうやって休める人はそう多いわけではないらしい。彼の知人が1週間の日程でセネガルに来て、このStudioで、私と同じようにアマチュア無線を楽しんで、飛行機で帰ったそうだ。(1週間で3500交信)
で、26日に、ダカールで会った。
子ども、17ヶ月っすよ、17ヶ月! ようやくしゃべり出したところだそうで、よくぞまあこれだけの長旅に出てると思いません!?
この日は、モーリタニアからセネガルに入ったときに受けた「外国ナンバー車のセネガル国内の通行許可」が、セネガルに入国した12月10日から10日間で切れたとのことで、その再許可を取りに、Somoneのホテルの用意した運転手つき車に乗って、ダカールまで(80km)来たとのこと。役所では1時間以上待たされたものの許可はちゃんと受け取れたそうだ。ただ、その時間が掛かったのでダカール観光は止めで、ダカールは私との会食だけ。
しかし、話をしているとおもしろい。
『日本人ってアルファベットは使うの?』
『日本にはワインはあるの?』
『ハンガリーにはチャイニーズクイジンのお店は多いんだけど、日本の料理とはどう違うの?』
ブダペストには1軒だけお寿司のお店があるが、高くて入れない(=日本の食べ物は食べたことがない)とのこと。それならそうと言ってくれれば、家で「客人用」にキープしている米からできたワイン日本酒の1本くらい持ってきたのに。
しかし、結局日本に対する東欧の「ぱんぴー」の理解は、こういう程度なんだよね。別にそれは責めるようなものでもなんでもなく、単にその程度であり、それが自然ということ。
で、上記の3つの質問に、そのときとりあえずどう答えたかというと。(要約。間違いがあればご指摘頂けると有難い。)
『日本人ってアルファベットは使うの?』
→「いわゆるラテンアルファベットの他に、漢字と、漢字から作った2種類の表音文字の、合計4種類の文字を使うよ。日本人は中国語は話さないけど、漢字だけ借りてきたんだ。漢字は、小学生で千、普通の日本人だと二千種類以上を日常的に使い分けて使っているよ。」
『日本にはワインはあるの?』
→「主に米で作る、蒸してタンクに入れ何ヶ月か置いて絞り出した、ワインと製法が似たアルコール飲料があって、『さけ』と呼んでいるよ。あとは、米や芋・麦などを使ったリキュールがあって、『しょうちゅう』と呼んでいるよ。」
『ハンガリーにはチャイニーズクイジンのお店は多いんだけど、日本の料理とはどう違うの?』
→「スパイスの使用が極端に少ないね。日本の料理で伝統的に使っていた調味料は『さしすせそ(砂糖・塩・酢・醤油・味噌)』で、他はもとは使っていなかった。」
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