たび日記 2006/3/24
午前中はメールチェック。
午後に、近くの博物館に行った。初めてダカールに来たときからずっと「行ってみれば?」と誘われていたところ。
西アフリカ各地の文化を伝えようとしている…ということだったのだが、何がすごいかというと、ものすごい迫真性のジオラマ。
はっきり言って、作りはチープである。地域で行われる祈祷や成人式、収穫祭、葬儀のようすを、家や道具、仮面や装束をそのままに、等身大の人形を使って見せている。だがその人形は、針金にガーゼ巻いてから肌の色を出すのに茶色のペイントをしただけ、というのがバレバレの、そんな人形。
が、このほうがどうも、迫力がある気がする。すごい。「手作り感」が「真正さ」を生み出しているようなのだ。
#こう書いていたら、後ろから「文化人類学者みたいね」とツッコむ人あり。
なにか、怖いくらいの存在感がただよっていた。
館内もすこし、いや、ぜんぜん手入れもしていない建物で、わずかばかりの電灯とファンが回るだけ。見た目は粗末でも、こういう迫力を届けてくれる博物館が、つくれるんだ。
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夜は、妻の職場から今日離れてゆく方の「おいこん」に同席する。大学院生のように若い女性が、気丈に2年間有期の仕事を終えて、半べそかいているものの「ありがとうございました」と言っている。この迫力も、すごい。
今日の歩数:5900歩
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