Suica「前引き」辞めんねんて
asahi.com:事故時の改札、スイカで通過 JR東日本、来春から
先日の新大久保=高田馬場間の線路トラブルのとき、Suicaを使っていて移動を中止した人が出場できず、ものすごい大混乱になった。あれの改善策絡みらしいが、「乗るときに130円取る」のを、辞めるらしい。
以前から、
JR東日本をはじめとする東日本の鉄道各社と、
JR西日本をはじめとする西日本の鉄道各社とで、
料金収受のポリシーがはっきりと違うことが、文化的にも面白いし、私にとっては
「ぜったい、西日本より東日本の人の方が、金にたいしてケチ」
という思いを強くさせるものであった。
実は、SuicaとICOCAで、料金を「取る」タイミングに違いがある。
JR東日本:Suica・自動精算について
JR西日本:ICOCAのご利用方法・自動改札機
東は「乗車時に初乗りを取る」。西は「乗車時は乗車記録だけ記載する」。
実は、パスネットとスルっとKansaiも、同様に東は「乗車時に初乗りを取る」。西は「乗車時は乗車記録だけ記載する」。
Railfan Passnet・パスネットの使い方
スルッとKANSAI[ スルッとKANSAIって何? ]
この違い。はっきり言ってプログラミング的には「どう表示するか」の違いでしかなく、乗車時は乗車の記録をつけるし、降車時は降車の記録をつけること自体には何にも違わない。
が、客に対して与える心情が違う、そう私には思える。
「きっぷ」という制度は先払いであるが、あれは料金をまったく預かっていない客を列車に乗せるわけにはいかず、まあ先払いでもいいだろう。
しかしプリペイドカードは「既に預かっている」金がある。もう預かっているんだから、「乗るから130円とります」とかそんなにあわてなくても…と、私には思えて仕方がない。
#PiTaPaのような「ポストペイカード」も出ているが、これもカード会社が支払い能力を担保しているわけだから「金は取れている」といえるだろう。
関西のほうは「サービスが提供し終わって初めて差し引く」わけで、このほうが「客の心理」を考えたとき、顧客満足なのではないだろうか。
いちど何かの機会があれば、関東の大学生にも聞いてみよう。
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