たび日記 2008/07/05
この日だけは、一日空けていた。というか、自分が土曜現地発→日曜日本着の飛行機を確保できなかったのだが。
ザルツブルクの市内観光と、ドナウ下りに挑戦。
早朝からドイツから国境越えしてやってきている超特急で300km強を3時間弱でザルツブルク。市街地のツアーデスクで飛び込みにて申し込みをすると、なんとガイドが、コンゴ人。
コンゴ民主共和国、と日本では呼ばれている方(大きい方・東側のコンゴ)は、旧宗主国がベルギー。そこでドイツ語圏への留学ということか。
ちなみに、コンゴ共和国、と呼ばれている方(小さい方・西側のコンゴ)は、旧宗主国がフランス。
ザルツブルクの大学で国際法律学を勉強しているとのこと。車を運転しながら、英語とドイツ語で、たいへん流ちょうにガイドをしてくれた。下車時にチップを渡しながら、「アフリカンだと言っていたが、私もセネガル・チュニジアに何度か行ったことがある。まぁ、天気は全然違うかもしれないけど。」とか言って声をかけた。学生生活、頑張れ。
その後、ドナウ下りの船に乗るために、200km強を特急と各駅停車(!)で戻る。特急は乗換駅を案の定15分ほど遅れてついた。遅れたら待ち合わせの列車が待つ…なんてやらない。なぜなら遅れるのが普通だから。
ドナウ下りが、よかった。途中、船を取り替えるためということで乗り換えをさせられたのが不便だったが、大きな幅の川面を、ゆっくりと船は下った。
ただ、自分が独りで着席した長いすに現地オーストリア人やドイツ語圏の人が座ろうとしなかったのは、うーんやっぱり…というか。これが現実。
着岸後、急行で1時間かけてウイーンに戻り、翌日使うシティエアポートターミナル(列車駅)を下見、夜は魚料理のビュッフェ で軽くすませて、帰室した。涼しかったとはいえさすがに陽にあたりまくっていたせいか、ばたんきゅー。
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さて、6日は帰国を待つばかりなので、これでオーストリア滞在は実質終わり。
とにかく、空気のきれいな国だった。
庭園は、広大だったので空気が森林と同じだった。河くだりも山間を縫うので空気がきれい。しかしそこだけじゃなかった。
ザルツブルクは、トローリー・カーが全盛。ウイーンのスーパーに行くと当然のようにビニル袋は有料。そしてウイーンでもレンタサイクル。車窓からは風車多数。一部スタンドプレーもあるかもしれないが、「目に見える」「わかる」ように、エコロジカル。
そして、ゆとりと治安の良さを感じた。好景気もこの雰囲気を支えているだろう。
ゆとり、とは。
ありがちなぴかぴかの形のビルが建ち並ぶようなところがなく、建物が長く使われている。地震がないこともあるが。今の家、今の町並みで良い、と住民らも思って、暮らしている。
観光名所の旧市街だけでなく、オフィス街とおぼしき場所も、たいへんゆったりとした、ゆとりの雰囲気であった。
今日の歩数:18900歩
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