ウズベキスタン爆発の続報
ウズベキスタン・ブカラ(Bukhara)に私の存じている方々が向かっていたが、その行事が中止になった。
CNN・BBC・APと、第一報からずっと報道が止まっているところをみると、本当に情報統制がきついのだろう。
あと、ロシアの報道機関 ferghana.ru を紹介してもらった。目撃者情報としてブカラの病院には多くの傷病者が運び込まれてきているとか、救急病院での手当の様子について医師が取材に応えているなどの記事があるが、もちろん肝心の爆発のあった、ブカラから十数キロの街、カガン(Kagan)の報道は、なし。
しかし、国情というのはその国民に関係なく、いろいろな話題や課題を投げかける。
BBC( http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/country_profiles/1238242.stm )や外務省( http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/uzbekistan/ )を見ると、いろいろな国の状況について、第三者(当該国じゃない)の目線で情報を得ることができる。こうやってみていると、この国も政治指導者が独裁に近い権力維持を図っているようで、いくぶん政治状況が緊迫している。3年前には反政府デモに多数の死者が出るなどしていて、先日ここでも紹介した外務省危険情報では、4ランク中最低の「注意」がついている。(まあ、このランクはちょっとした事故・事件ですぐに付くし、いわゆる先進国といわれる国相手でさえテロの直後に「注意」が出たりするので、気にしていてはまったく海外に行けない!といいたくなるレベル、ではある。)
政情、特に指導者のポストへの固執というのは、いろいろな国で見られる。アフリカ南東部のジンバブエでは先日、どうみてもアヤシイ大統領選挙決選投票が行われ、これがたまたま(といっては語弊があるか)アフリカ連合(AU)首脳会議の直前だったせいで世界中が注目せざるを得ない結果になった。
が、AUは、何も動かなかった。いや、動けなかった。「長期政権・多選」が仮に批判の対象ならば、実はAUなんて、もうトンデモナイ長期政権の国ばかりだからだ。
たとえばセネガルのワッド大統領、リビアのカダフィ氏、そして、観光地も多く日本人になじみのあるあのエジプト・ムバラク大統領などが、その好例。この調子だから、表立った懸念が示せないのだ。はやり言葉風にいうと、むしろ「それが、何か?」かも。
今回は、爆破(テロ)なのか爆発(事故)なのかも、まだよくわからない。こういうことが報道に乗らないこと自体が、その国の「情報隠蔽度」を測りとるに足りる。
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