「え?ベルリン市街のアノ壁って、ドイツ人が作ったんだぁ。ふぅん…。」(ドイツ人高校生談)
…なんて、もうまったく笑えない意識調査結果を紹介する記事。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3923335.html
<引用はじめ>
ベルリンの大学が16歳から17歳の生徒、5000人余りに意識調査行ったところ、いつ壁ができたのか、という問いにほぼ半数が答えられず、誰が壁を作ったのか、に至っては、旧東ドイツと言えなかった生徒が3分の2以上を占めました。<引用おわり>
(中略)
この他、半数以上が、旧東ドイツは独裁国家ではなかった、と答えるなど、誤った歴史認識を持っていました。来年は、ベルリンの壁が崩壊して20年。様々な啓発イベントを計画しているドイツでは、東西分断の歴史を知らない若者の多さに、大きな波紋が広がっています。
日本でも現代史を扱うことの苦悩があるが、苦悩というか、ある種の不作為(?)という面もある。「扱いにくい」と感じる人がいること自体は、然るべきではあろう。(それを全肯定はしないけど。)
とにかく「扱いにくい話題」というわけだ。
一方ベルリンのこの件は、今は同じ国の国民である人たちが、ある者は壁の西側、ある者は壁の東側に過ごしていて体験したこと。だからこそだろう、「余計扱いにくい話題」、かもしれない。
だが、もうそろそろその世代が新米教員になり得る時期が来た。「本当に何も分からない世代」の「再生産」に入っては、いけない。かの戦争後には、あれだけの猛省を、態度で示せた国なのだから。
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