「日本の食糧自給率公表は珍しくカロリーベース」ならば、他国は。
日本の食糧自給率公表は珍しくカロリーベース。OECD級の規模の国の中では、日本と韓国だけだそうだ。
ならば他国はどうしているのか、気になった。
で、多くは「生産金額ベース」らしい。
社会実情データ図録 日本および各国の食料自給率の推移
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/0310.html
金額であれば、円高日本は輸入穀物が安く買え、安い飼料からだが手塩にかけて育て「付加価値」がめちゃくちゃ付いた高級和牛や、輸出野菜・果物が見かけ上さらに高く売れるため、この1年半で「急上昇」のはず。また、1980年代からの円高傾向でも「日本の農業・酪農・水産業は高付加価値」ということなら、率の低下はそれほどしないことになる。
しかし、そうするとたとえば「急な円高のせいで食糧自給率が急上昇」ということになる。これも言われてみれば、確かにちょっと違和感がある。日本の農水省の「野菜ばかりでは腹いっぱいにはならないわけですから」というカロリーベースに立つリクツも、なんか説得力があるような気もしてしまう。
が、やっぱりカロリーベースは、どうも日本の数値が低くなるように仕向ける恣意を感じる。だいいち「トラクター・ビニールハウス暖房他のための石油とかまで勘案し始めたら、自給なんて笑われてしまう…」という議論もあるのだけど。
たとえば、従来の「野菜ばかりでは…」のExcuseつきのままでもいいので、両方発表してみるとか、工夫してみたらどうだろう。どうもこの国は、統計は「だますための道具」みたいに思われているような気がしてならないから :(
Ameblo オーウェルの日本再生論:食糧自給率をどうみるか
http://ameblo.jp/hennkanotameni/entry-10325426548.html
一方で、いくつかの野菜では生産金額では世界一というものまであるようで。
テレビ東京 ワールドビジネスサテライト
知られざる日本の実力 第二夜 本当は強いニッポンの農業
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/highlight/post_1563.html
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