パレスチナ・ガザで“国連機関”へのデモが拡大
UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)という組織が、第1次中東戦争終結後から、ある。
http://www.unrwa.org/
ガザ、ヨルダン川西岸域のパレスチナだけでなく、周辺国の難民らへの救援事業や仕事(WはWorksのW)づくりの事業を実施している機関なのだが、慢性的な赤字を踏まえた事業縮小への抗議デモが暴動に発展してしまい、当のUNRWAがガザの活動拠点を閉めなくてはならない状況にまで陥っている。
UNRWA: Statement on today's demonstrations inside UNRWA compound in Gaza
http://www.unrwa.org/etemplate.php?id=1698
The Independent: UN suspends Gaza aid programme after protest turns violent
http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/un-suspends-gaza-aid-programme-after-protest-turns-violent-8562176.html
Al Jazeera: UN cuts Gaza aid citing 'unsafe' conditions
http://www.aljazeera.com/news/middleeast/2013/04/20134561410847150.html
UNRWAのオペレーションが停まることは住民・難民ら自身が困ることなのに、それにもかかわらず職員の安全が確保できない程度にまで“抗議活動”が高まるのは、ガザがイスラエル・エジプト・サウジアラビアなどの微妙な関係のもとで揺れる完全な『陸の孤島』であって、事業が住民の生活あるいは生死に直結しているから。
赤字のなかでの業務への費用配分を、直接の生活費支給から職業斡旋へと移行させたい等の発表をしたあとに起こったデモが、暴徒化したらしい。事業の困窮の事情をふまえた変化を、「反イスラム」と捉えた輩が暴徒と化したのだろうか。
しかし、ありそうな事態だし、彼らのものの考え方の厳しさ(シビアさ)も感じさせる。「UNRWAとハマスの仲」はどうなんだろう…とかも、気になる。
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