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2013.11.30

内戦状態…中央アフリカ(CAR)に国連・フランスの介入拡大

中央アフリカ共和国(CAR)が、大量虐殺の危機に、との声明。

Central African Republic 'descending into chaos' - UN
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-25095471

人口多数派のクリスチャン・人口少数派のムスリムの宗教対立とされているが、きっかけは3月の反政府勢力による内乱。クリスチャン側が、ムスリムとされる武装集団に虐殺される構図との報道。フランスは駐留フランス軍隊を首都バンギ(Bangui)に増強すると表明したが、周辺は、南スーダン、スーダン(ダルフール)、チャド、コンゴ民主共和国(DRC)が隣接する国。穏やかではない。

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2013.11.27

東工大スパコンTSUBAMEが「Green Graph 500」ランキングトップに

神戸の「京」が世界4位の規模、中国の

「Tianhe-2」
http://www.top500.org/system/177999

が1位の規模として伝えられた、 TOP500 Supercomputer だが、東工大スパコン TSUBAME が

The Green 500
http://www.green500.org/
Green Graph 500
http://green.graph500.org/

の両方で1位になったことが、伝えられている。TOP500 では11位

EE Times Japan: 省電力で二冠を達成したスパコン「TSUBAME」、鍵は“油に浸して冷却する”
http://eetimes.jp/ee/articles/1311/25/news130.html

"4.5 gigaflops/watt" という記述は今までの自分には無かった視点だったので、ちょっと新鮮だった。

EE Times で「ビジネス」のニュースに分類されているのが、面白い。確かに、電力消費が小さいことは「ビジネス利用」を考えた場合、重要な側面。

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2013.11.18

ガンビアの外交の動きに違和感あり

ガンビア(The Gambia)が15日、台湾と断交。ここでクイズ。いまアフリカで台湾と国交がある国は、何カ国?

BBC World: Gambia severs diplomatic ties with Taiwan
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-24951115


えー、クイズの答えは上記リンクの記事にも記述がありますが、
Burkina Faso (ブルキナファソ)
Sao Tome and Principe (サントメ・プリンシペ)
Swaziland (スワジランド)
の3か国。
「へぇ~、スワジランド、頑張ってるね」は、家族の談。

- - - - -

が、もっと大きいことと判断されるべきガンビアの動きは、10月の「イギリス連邦脱退」。

BBC World: UK regrets The Gambia's withdrawal from Commonwealth
http://www.bbc.co.uk/news/uk-24376127

イギリス連邦(Commonwealth of Nations)は、かなりざっくりと言うなら、英国といわば『繋がりのある国』を称するために加わる組織。大英帝国(British Empire)、英連邦王国(Commonwealth realm)とは、違う。両者よりも「緩いつながり」。
実は、この組織、旧宗主国としてのイギリスからアフリカ各国が独立したずっと後に、加盟国を増やしている。 Cameroon(カメルーン)と Mozambique(モザンビーク)が1995年、Rwanda(ルワンダ)が2009年、と。これらはフランス・ポルトガル・ベルギーと旧宗主国が異なるが、平たく言うと『どうせ組むなら、イギリスじゃない?』と、政治的に判断したのだろう。
『抜ける』と宣言したガンビアとは異なり、『停止』を受けた国もある。ジンバブエ(Zimbabwe)が、そう。大統領・ムガベ氏(President Robert Mugabe)の強権路線に対して停止の措置をし、ムガベ氏もそれに応じていわば「けんか別れ」済み。


で、気になるのが、ここから抜けるときのイギリスとの『逸話』で、どうもヘン。私は違和感がある。
各国が「人権には配慮せよ」的アドバイスをガンビアに対して行ったのが、どうもジャメ大統領(President Yahya Jammeh)は、気にくわないらしい。

Telegraph: Gambia to leave the Commonwealth after president accuses West of lecturing him on human rights
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/africaandindianocean/gambia/10353582/Gambia-to-leave-the-Commonwealth-after-president-accuses-West-of-lecturing-him-on-human-rights.html

国民のほとんどがムスリムで、反米・反イスラエルの路線なのは政見も実際の政権運営もそうなのだろう。が、しかしこの「見た目」では、孤立路線の選択、である。「政策上、コレでいきたいんやから、ほっといてか!」って感じ。

孤立へと進むことは、感心しない。だが、戦略的には“弱い”国なので、この様相で「放置」されているのだとも言える。世界を揺るがすような動きにならないか、見守る必要はある。

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2013.11.17

コンゴ民主共和国の東端の反政府勢力が政府側と武装解除で合意

まだ緊張感はガンガン漂っているようで、予断を許さない。
コンゴ民主共和国の東端に居る反政府勢力が、政府側と武装解除で合意。

BBC News: DR Congo M23 rebels agree to disarm
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-24815419


M23とは、2009年3月(Mars(仏語)・March(英語))23日の文書をキッカケにうまれたコンゴ民主共和国(DRC)の反政府勢力。隣国のウガンダ・ルワンダの支援を受けているもよう。(周辺地図はこちら。)

大きな国だから、なかなか対立は止まない。南スーダンがスーダンから分離独立したこと(特に2009年はその分離過程であったこと)も、反政府勢力ができた当時には、影響したのだろう。

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『竜飛海底駅廃止は「北斗星」「カシオペア」廃止の遠因』

前後何十kmも「ちゃんと使える逃げ場」のない状況だと、安全な通行の支障になるので…と。

Business Media 誠: 杉山淳一の時事日想:「竜飛海底駅」が教えてくれた、新たな“商機”
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1311/15/news016.html

8月発表・11月終了、だったので誰もが驚き、「ああ、行っておけば!」と思った、竜飛海底駅“途中下車ツアー”の終了。同記事にも書いてあるように地上の「記念館」は残るのだが、もう無くなってしまうかのような扱われかたをしているのはお気の毒。

それよりビックリ、なのが「カシオペア」までもが!の廃止報道。同記事の論理は、列車の深夜通行による保線のしづらさが気になるJR東にとって、確かに好都合。あと、「情緒」を訴える向きの人たちには、この国の労働環境が抱えるホントにつらい事情、特に「若年者不足」とその一方での「雇用の事情」を、直視すべきだ。

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2013.11.03

ガーナで中国人・インド人が「違法金採掘」逮捕

こういう「なにがなんだか…」な話は、アフリカでは枚挙にいとまない。が、現地人ではなく外国人が操業していたので、ニュースになったのだろう。

BBC News: Ghana arrests Chinese and Indian illegal gold miners
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-24746490

ガーナで、金の採掘を違法(無許可)で行っていたのを現地警察が摘発したのだが、そこで働いていたのが中国人43人とインド人3人。でも、記事は「“掃討”により今年だけで中国人を4500人送還」、って、もう、なんというか…。

この採掘によって極度に乱されてしまう、現地の川の水質汚染。ここが、国内事情としては最もお気の毒。
しかし、こういう形で採掘した物を、外国(つまり中国)へと持ち出せてしまう(or持ち出せそうな感じな)のだから「(違法)採掘しようかな」と考えるわけである。そういうところの貿易管理・外国人出入国管理・その他行政などが、もはやわけが分からない。そのくらい無秩序なのだと推測できる。ここが一番の恐怖。
麻薬密輸と同じで、実行犯と同時に、背後に居る力を、攻め落とさないといけない。が、これだけ逮捕された操業者が多く、そして特定の国の者であることは、その“背後”がとてつもなく手強いことも意味する。

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