たび日記 2014/03/20
今回、飛行機と、空港からの乗合ワゴンタクシーとで、初めて「制服姿の米国軍人」ととなり同士になった。
米国国内線のフライトでは、軍人は「制服姿で移動中」だと、寄託荷物料の減免などがある。まあそれ以外にも社会的に尊ばれる扱われ方が為されるからだろう、みんな制服で乗る。
飛行機では、陸軍(Navy)の男性。そんなに大柄な方では無かった。
が、3人席で私が通路側の席に着こうとしたときに聞こえてきた、窓側席のその男性と中央席の女性の老人の会話が、たまたまその老人の父親の第2次世界大戦の従軍、それもなんと日本従軍のお話。そのあまりの「どストレートさ」と鉢合わせたタイミングにちょっと、ひるんだ。向こうも、何の気なしに話を続けていたので、黙って聞いていた。
フライトの後半になって、老人に話しかけられたので、日本から来て、フロリダで会議、等と話した。向こうは、何も気にしていない。ご老人だと「さっき何を話したか」を忘れているかもしれないけど。
で、そのタイミングで、窓側の男性も巻き込んで、「2011年3月の日本での米軍の話」を、してみた。
「長さ200マイル以上の海岸線で、20~40フィート、場所によってはそれ以上、海面水位が上がった。15000人以上がさらわれてしまったのだが、それよりもずっと多い数の人を、日本中の消防や自衛隊と協力して、米軍はヘリコプターを出して救った」等。
その男性は、こういう細かい話は、聞いたことが無かったそうだ。「日本には知人が居る。出動のことは聞いたが、災害の規模とかはよく知らなくて。」等の返事。老人は、めちゃくちゃニコニコしていた気がする。
空港タクシーは、空軍(Air Force)の女性。
こちらも、地元の女性の老人が話しかけたのをきっかけに、地上でのメカニックがお仕事とのこと、フロリダは地元では無いこと、病院への見舞いをかねて休暇を取って来たこと、イタリアへの赴任が予定されていること等、2人で根掘り葉掘り。老人のアクセントがあまりにも不明すぎて、軍人のほうのハナシしかつかめない。これまたじっと聞いているだけにした。
で、老人が最初に降りた(それも銀行の支店前(笑))ので、再び動き出したところで
『アクセントがマジ分からんから全然ムリ。黙ってるしかなかった』
と話しかけてみたら、その空軍女性の返事が秀逸。
「私も、ほとんどわかんない。ちょっと聞き取れた単語で、話題全体をナンとか見渡すようにして。話を合わせるのに、とにかく必死!」
あ、そうなんだ。わかんなかったんだ(笑)。米国の若い女性に時折ある、猛スピードでのトークをする人だったので、ちっともそんなふうに見えなかった。そんなふうに言ったら、声を出して笑ってた。
さすが空軍、ということで、私が日本から来たと言うと、日本か韓国に赴任してみたいとの夢を私に話してきた。「いろいろな国に行きたい」。そうか…。米軍の特殊性を感じた。
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