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2014.05.30

外来生物問題はマダガスカルでも

東南アジア由来の「かえる」がマダガスカルで急増中、とBBCが報じている。

BBC News: Asian relative of cane toad threatens Madagascar havoc
http://www.bbc.com/news/science-environment-27607978

マダガスカルのような地理条件の国は、スリランカ、南洋州等とともにまさに「自然遺産」。でも経済活動が活発になると、大きな船のバラスト水や「荷物にくっついてきた」種苗など、いろいろな形で問題は起きる。検疫も神経質にならないといけない。しかしそれが、途上国は難しい。

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根深いナイジェリアの「政府・警察・軍」への信頼感欠如

ひどい趣味のやらせビデオが報道によって伝えられる(2014/May/10)よりもかなり早いタイミングでここに書いた、ナイジェリアの「女子校生200人以上連れ去り」の事件。
ナイジェリア国内のうち反政府勢力が実質的に支配しているエリアにかくまわれているようで、政府軍も場所は抑えたようだが「急襲したら子どもが殺される」との判断で、早急な突入が簡単にはできないという状況、と伝えられる。
ジョナサン(Goodluck Jonathan)大統領も「対テロの闘い」を"full-scale operation"として取り組むと宣言。

The Huffington Post (Reuters): Goodluck Jonathan, Nigeria President, Pledges 'Total War' Against Terrorists
http://www.huffingtonpost.com/2014/05/29/goodluck-jonathan-nigeria-war-against-terrorists_n_5408989.html


ところで、市民からは政府に「ダメだなあ」という視線が当たっている。信頼感がかなり欠如している。

Atlantic Council: Nigerian Government Must Earn the Trust of Local Communities to Find Missing Girls
http://www.atlanticcouncil.org/blogs/new-atlanticist/nigerian-government-must-earn-the-trust-of-local-communities-to-find-missing-girls


だが、その信頼感欠如が立て直されることが、子どもたちの救出、秩序改善にもつながるのだという考えが示されている。

Premium Times Nigeria: How Nigeria Can Defeat Boko Haram
http://www.premiumtimesng.com/opinion/161109-nigeria-can-defeat-boko-haram-bamidele-ademola-olateju.html

犯罪行為は悪、とはじき出す共通認識というか風土が共有されないと、悪がはびこる温床になる。

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2014.05.07

ルワンダ内戦・大規模虐殺から20年

話が重すぎでここに書くのが遅れていたが、ルワンダの内戦から20年、を扱うニュースが、4月上旬は海外信でさかんに流れていた。当時、国内の部族「フツ族(Hutus)」「ツチ族(Tutsis)」という語が盛んにニュースでも使われたのを覚えておられる方も多いのでは。

BBC: The Rwanda genocide explained in 90 seconds
http://www.bbc.com/news/world-africa-26887055

BBC: Rwanda genocide: UN ashamed, says Ban Ki-moon
http://www.bbc.com/news/world-africa-26917419

『およそ100日で少なくとも80万人』という、とてつもない規模の虐殺が起きたのが1994年。
4月はじめごろ流れていたのを聞いたラジオ・ドキュメンタリーでは、当時の様子についてのインタビューにおいても、「本当に突然」国じゅうが混乱に陥った、とそのありさまを語っていた。また、あまりに甚大だったため、今でもしこりが残っているといわざるを得ない面があることも伝えられていた。
現地4月7日のセレモニーでは、カガメ大統領(Paul Kagame)が民族の融和を強く訴えた。BBC Podcastの現地からのレポートでは、「式典は意外にも静かに行われた」と。歌に包まれるようなことが起きても不思議ではなかったということだろうか。

当時、自分は大学院生になったところ。報道等が伝える国際ニュースを強く意識し始めたころだった気がする。

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